現在、世の中ではさまざまなロボットが活躍しています。娯楽用の人型や動物型のロボット、工場で商品を加工したり、袋詰めしたりするロボットなどロボットは常に私たちの生活を快適にしてくれる役に立っているのです。そんなロボットが、介護業界にも介護ロボとして投入が始まりました。人々の精神的な支えや癒しとなってくれるかわいらしい介護ロボから介護者の負担を軽くしてくれる装置型の介護ロボまでさまざまです。これらの介護ロボには、多くの人が期待しています。では、現在活躍している介護ロボをご紹介していきましょう。
メンタルコミットロボット「パロ」は見た目は可愛いアザラシの赤ちゃんです。ギネスブックにも認定されている世界でもっともセラピー効果のあるロボットで、多数のセンサーや人工知能によって人間の呼びかけに反応したり、抱きかかえると喜んだりと感情を表現します。アメリカではすでに医療機器として承認されていて、多くの医療施設や介護福祉施設で採用されています。日本の介護福祉分野でも導入が進んでいます。
ヒューマノイドロボット「パルロ」は高度な人工知能を持った人型のロボットです。呼びかけると振り向いて、あなたのそばに近付き楽しくおしゃべりします。パルロが持っている4つの機能「会話能力」「歩行能力」「ネット接続機能」「人工知能」で人間味あふれる個性が特徴となっています。そんなパルロは高齢者福祉施設などのレクリエーションの現場でも大活躍です。ゲームや体操、クイズに音楽、踊ったり歌ってりしてみんなを盛り上げてくれます。
より実用的な大型介護装置「リショーネ」はベッドと車イスが一体となった電動ケアベッドです。3モータを搭載していて電動でリクライニングの高さ調整が可能です。寝たまま片側のベッドが分離でき、そのまま車イスとして使用することができます。これなら、ベッドから車イスへの移動がとっても楽になり、ベッドでの寝たきりの状態を防ぐことができます。2014年6月より受注販売が開始されていて、これから目にする機会があるかもしれませんね。
介護ロボの今後ですが、政府がロボット介護機器開発・導入促進事業を始めたことで、開発側(企業)、導入側(介護施設)両方が支援を得られるようになりました。これにより益々、介護ロボの開発が進み、わたしたちの生活を支えてくれることでしょう。
特別養護老人ホームは在宅介護が困難な要介護者が入居する施設ですが、デイサービスやショートステイといった短期間の利用も可能となっています。そんな中で看護師の仕事は利用者の健康管理がメインとなりますが、もちろん食事や排せつの介助等の介護業務も行って入居者の生活のサポートを行います。
介護老人保健施設は介護が必要となった高齢者の自立を支援し、リハビリ等で家庭に復帰できるように支援する施設です。入居対象者は病状が安定して入院の必要のない要介護者で、看護師はその人たちの健康管理を中心に病状が悪化したときに医師から指示を受けて対応をしたり、病院への付き添いをしたりといった仕事をします。
看護師を必要とするのは病院だけではありません。地方自治体が運営する介護施設も民間運営の介護施設もその規模によって看護師を常勤させることが義務づけられているのです。その結果、ただでさえ不足している看護師は引っ張りだことなっています。今後の超高齢化社会の到来を見据えたとき、病院、介護施設とも看護師の確保ができるかどうかが死活問題となってきます。
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介護老人保健施設で働く30代後半の看護師です。看護師の仕事は県内の中規模病院でスタートしましたが、結婚出産を機に病院を離れて、子供が保育園に入った昨年から今の介護老人保健施設で看護師として再就職をしました。病院に比べて勤務時間に余裕のある仕事ですが、高齢者の方の介護や看護をする毎日は病院時代とあまり変わりません。充実した設備の施設だけに入居待ちをしている高齢者の方が沢山います。今後、ますます高齢者が増えることを考えるといろいろな問題点が見えてきます。